Topics (2006.10.29)
落水
2006年最終戦遠賀川初日の事件。
12時半を過ぎリミットまであと1本。朝、1300gを取ったハンプに回遊バスが入っていることを期待して移動。
そして13時。8gテキサスにバイト。5本目、1200gのバスをランディング!
「揃ったっ!4kg越えたっ〜!」
しかし、フックを飲んでいます。
無理に外すのはよくないので様子を見るために、バスを左手に持ち歯でラインをカット。
すると、ガンネルに引っ掛かっていたはずのテンペストがボートから落下!
「今回のメインタックルがあーっっっ!」
とっさに立ち上がり右手をロッドに伸ばし、キャッチ!
…したのはいいけど、勢いよく頭からダイブ。でんぐりがえし状態で完全に水中へ。
(ブクブクブク…)
「うわっ!やばっ!」
水深4m。勢いがあったので結構潜った様子。息が苦しいので、とりあえず浮上することを考えます。
マッディーウォーターにも関わらず、目を開けて明るい方を確認。
泳いで浮上しボートを目指し、右手に持っていたロッドをボートに投げ入れてボートにつかまります。
その後しばらくしてライフジャケットが膨らみ、ボートに安定してつかまれるようになりました。
なんとここまでの間、左手のバスは持ったまま。。。
左手のバスをボートに入れましたが、跳ねられることを考えたら手が放せません。
「バスを持ったままで、どうやってボートにあがればいいんだろう…」
やや放心状態で悩んでいたところ、約30m横、一番近くで釣りをしていた今江選手の声が。
「大丈夫かー!自力で上がるなー。すぐに行くからそのまま待ってろ!」
叫びながらエレキ全開で接近。僕が「えっ?どうしよう?助けてもらうの…?」と悩んでいるのもつかの間、
あっという間にナスカーレンジャーから僕のボートに跳び移ってました。
バスを持ったままなのを見てビックリしつつ…
僕をトランサム側から両手で引っ張って引き上げてくれました。
今江さんをナスカー号へ送りとどけ一段落。
上半身に着ていた服だけを絞り、余分に積んでいたライフジャケットを着用。
ルール的に気になったので本部に連絡しましたが、「問題無し」とのことだったのでそのまま試合続行です。
しかし、すでにほかの選手が落水ハンプに浮いてるし、この精神状態で釣れるわけもなく初日は終了。
単日6位。濡れたトーナメントシャツを着ながら、バス持ち写真を撮影していただきました。
ちなみに、この事件で紛失したのは偏光グラスのみ。携帯はコンソールに置いてあったので無事でした。
←左手に持っているのが、落水したときのバスです。
僕は印旛に通っていたころよく落水していました。正直、泳げるし慣れているつもりでした。
しかし久々に落水したら、水深は深いし自動膨張のライフジャケットが膨らむまで10秒くらい時間があるし、少し焦りました。
レインウェアのズボンを着ていたせいか水中では体がすごく重くて、ボートにつかまっているときは下からひっぱられるような感覚。
今江選手いわく、「落水者は一度は顔を出せても、次に沈んだときはヤバイ」とのこと。
それを知っていたから助けに来てくれたようです。
荒れていれば顔を出せても水を飲むでしょうし、膨張した後のライフジャケットを正しく身につけるのも難しいでしょう。
JB.NBCでは膨張式のライフジャケットは自動しか認められていませんが、手動式の場合は自分で引っ張って作動させないといけません。
慌てていたらこの動作をすぐにできないことも考えられます。
ライフジャケットはできれば浮力体の入ったもの、膨張式の場合は自動にするべきですね。
今江選手には試合中にも関わらず、すばやい対応をしていただき感謝しています。
←膨張したライフジャケット。コインランドリーで洗濯をしながら修理中。
追伸…「バスプロが落水!」なんてお恥ずかしい話。「ほかの選手だったら話題にしないのかなぁ」等と思いましたが、事実と貴重な経験を伝えたくトピックスに載せることにしました。
ルール補足
落水;事実上救助されていますが、選手同士のため問題ないそうです。
ちなみに、ボートのトラブルなどで自力で帰着できないとき、他の選手の力を借りることは可能。これと同じ扱いだと思われます。